インド哲学にいう、人生でもっとも輝かしい時期「林住(りんじゅう)期」。
学を成し 【学生(がくしょう)期】
仕事で家族を養う時期を終えて、 【家住(かじゅう)期】
ひとり森に入って心安らかに時を過ごす・・・・。
この時期を「林住期」と呼ぶ。
私は、まだまだ俗世間でやらなければならないことを多く抱えている身だが、
川辺の並木道で、秋の穏やかな木もれ陽を浴びて天を仰ぐ老婆の佇まいに、
幾筋の支流を集めながら、
次第に流れをゆるやかにし、
やがて海原にいたる、
人生という大河のたゆとう流れを感じる。
ああ、感傷の秋。