世界第二位の広さを持つ砂漠、中国・新彊ウイグル自治区のタクラマカン砂漠。
日本列島がすっぽり入る大きさで、北側にはシルクロードの天山南路が、南側には西域南道が走る。
(ユーラシア大陸の真ん中の巨大なアバタのように見えるのがタクラマカン砂漠)
このタクラマカンを、ひとりローカルバスや鉄道を乗り継ぎ、長距離トラックをヒッチハイクして、オアシス伝いにぐるりとひと周りしてきた。
陸路移動は3700キロ。いやあ、砂漠は広大です。
主に、天山南路に沿った北側はゴビと呼ばれる土砂漠。西域南道に沿った南側は細かい粒子の砂で出来た、文字通りの砂漠。
乗り物だけでなく、ごつごつした土岩道や、小石だらけの道を、歩く、歩く。
8日目には、日本から履いていった、けっこう頑丈な靴の底革4枚が、みごとにベロリと剥けてしまった。
オアシス街の市場で、靴職人を捜して修理。8元(120円)で、しっかり無骨に直してくれた。
砂漠の厳しい生活環境の中での、ウイグルの人々の味のある笑顔をたくさん見ることができたのが、最大の成果だった。