「地球環境戦略研究機関(IGES)」というすごい名前の建物がある。
宇宙船が舞い降りたかのような、斬新な外観。
でも、そのかたわらに、よしが茂り、真ん中には蓮の花が咲く日本昔話のような池がある。
夕刻、子供たちはズボンのすそをまくって池に入り、網を振って小さな魚を追いかけるのに夢中。
「やっぱりメダカだ。これクロメダカだよ」と子供たちは大発見に大喜び。
でも、こんなところにいまや絶滅危惧種となった貴重なメダカがいるのだろうか?
網で掬ったメダカらしき魚の写真を撮って、「子供環境相談室」(ecobox@e.email.ne.jp)にメールで送ってみた。
帰ってきた返事は、残念ながらメダカではないという判定。
どうやらこれは「カダヤシ」という外来種の魚。
池のボウフラを食べるので、蚊がいなくなることから「カダヤシ」と名付けられたのだという。
メダカとよく似ているが、目の高さが低く、尾びれが丸いのがメダカと違うところ。
卵ではなく、直接成魚を産む。
神奈川県の池に多く、繁殖力が旺盛で、本来の住人であるメダカを駆逐して数を増やしているのだという。
国際村の野原に群生する黄色い花も外来種の「オオキンケイギク」だった。
またもや外来種。
生態系のグローバリゼーションは、あまり歓迎できないね。
子供たちもややがっかり。まぼろしの「メダカ捕り」でした。