本店は横須賀市の京急「県立大学(旧名安浦)」駅そばにある中華料理店だが、私が行くのは須軽谷の実家。
山の中の普通の民家だが、ここで、評判の「豚肉包」がテイクアウトできるのだ。
安浦の本店の方は、小泉首相の実家のすぐそばと言うこともあって、孝太郎君はじめ小泉家御用達の店らしい。
戦時中に中国で暮らし先々代が、本場の中華料理を覚えて帰国し、横須賀で「末広」を開店。いまは横須賀の名店「朝廷」で修行した3代目が後を継いでいるという歴史のある店だ。
で、その初代の住まいがここ須軽谷と言うわけだ。
和風建築のどっしりした構えの家で、本店で売られるのと同じ豚肉包、鶏肉包(ともに210円)、豆沙包(あん饅、190円)をテイクアウトできる。
奥の和室で頂くことも出来るが、蒸かすのに15分ほど待つ。おみかんをいただきながら、田舎の実家に戻ったような気分でくつろぐのも、またいい。
豚肉包は、ふわっと蒸し上がった皮がほの甘く美味。そして中の餡も、ミンチ肉ではなくいい豚肉を手作業で細切れにして使っており、中国で食べる肉まんそのもの。こりゃあうまい!
おばあさんの昔話や孝太郎君の子供時代の話を聞きながら食べると、一層味わい深い。
一騎塚から三浦海岸に抜ける道を、途中で津久井浜方面に曲がったちょい先。ちとわかりにくい場所だ。
末広本店は下記。もちろん本店でも豚肉包は買えます。
中華 末広
横須賀市安浦町2-25
046-825-9284