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おいしい店 新橋「肉骨茶屋(バクテヤ)」
※さきほど、この店のオーナー佐藤さんより連絡があり、開店3日目の昨日、突然腰痛に見舞われ、しばらく店が開けない状態となったとのこと。開店準備の疲労が出たのか? 残念ではありますが当分おやすみ。再開の折りにはお知らせします。佐藤さん、お大事に!

海南鶏飯に続いてブレークしそうなディープ・アジアンフーズといえば、マレーシア・シンガポール料理の肉骨茶(バクテー)だ。
海南鶏飯をメニューに加える店が、あっという間に首都圏に広がったのに比べると、バクテーは仕込みの難しさと味の安定の難しさ、さらには日本人への馴染みのなさから、日本ではなかなかブレークまで至っていない。

そんなバクテー環境の中、「なんとしてもバクテーを日本に広めるんだ!」とがんばって、日本初のバクテー専門店をついにオープンさせた男がいる。新橋でスナックを経営する佐藤さん。
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仕事で頻繁にマレーシアを訪れるうちに、すっかりバクテーの虜になった人だ。まずはバクテーの素の輸入販売から始め、どうせやるならと自分の店を活用してランチタイムだけの「肉骨茶屋(バクテヤ)」を10月11日に開店させた。
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場所は、新橋駅からも徒歩5分程度だが、エリアは新橋でもかなりディープなところ。クアラルンプールの繁華街ブキット・ビンタンの裏路地を彷彿させる、味わい深いところだ。とあるビルの急な階段を昇ると正面に店のドアはあった。

階段を昇るあたりからバクテーの匂いが漂い、アジア世界に導いてくれる。
メニューは肉骨茶セット880円のみ。ブラザートムにちょい似の佐藤オーナーが大きな背中を丸めてつくるバクテーは、いわゆる黒系。濃厚なスープに大振りの骨付き肉と椎茸、油揚げが入る。肉は箸でほろほろとほぐれるほどやわらかく、いいお味。
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バクテーの素を使っているとはいえ、当帰や枸杞の実を加え、最後に中国醤油で仕上げると、なかなか手を掛けている。

「皆さんに気に入ってもらえるかどうか・・・。」と終始控えめなご主人。そこがまたいい。

黒系は、福建省が起源だと言われ、香草の香りも濃厚で醤油味も強い。主にマレーシアに多いタイプの味。
これに対して白系は潮州系の人々の間から生まれた。香草をベースとしながらも、あっさりと淡泊に仕上げたスープが特徴で、シンガポールに多い。
白といっても濃いめのコンソメくらいで中国ハーブもそれなりに効いているので、日本人には白でも充分ディープアジアを満喫できるパンチを持っている。

どちらが日本人に合うかと言えば、やはり白系だろう。有楽町に3ヶ月だけオープンした「新嘉坡式肉骨茶餐室」(バクテーハウス)も、そうしたマーケティングの結果、白系スープにしたのだと思う。バクテーズメンバーも白系を好む人が多い。まず人気を取るなら、白系が無難だ。

そこを敢えて黒系で勝負を掛けた佐藤さんの勇気と、バクテーへのこだわりの姿勢は、拍手モンだ。最初は抵抗を感じるかも知れないが、本当のバクテーはこれなんだという、筋を通した味。そんなプリミティブな部分に惹かれる黒系ファンも多い。

私の好みは白系だが、黒もマレーシアで食べなれているので、これはこれでうまいと感じる。豚骨スープのラーメンも、鰹だしのラーメンもどちらもうまいのと同じだ。
白系はあっさりしていながらコクのあるスープが売りだから、スープおかわり自由が基本だし、黒系はこってり濃厚だから、スープのおかわりは向かない。肉にしっかり浸みた香草の香りと養分を胃袋に送り、元気を生み出すという、港湾労働者の朝ご飯という起源がしっかり生きている。

ま、小さな店ではあるけれど、将来、日本における「バクテー正史」が編纂されたら、輝ける1ページ目を飾るのは、この店に違いない! (ちょっとオーバー!?)
日本初のバクテー専門店としては、黒系にこだわり、その主旨を貫き通して欲しいものだ。



新橋「肉骨茶屋(バクテヤ)」
詳細はホームページを。
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by shonanvil | 2005-10-13 18:52 | おいしい店 (記事)NEW
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