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4/2 「プロバンスな休日」
「太陽がいっぱい、プロバンスな休日」

三流リゾートホテルのキャッチコピーのようなフレーズに誘われて、まもなくオープンの「ソレイユの丘」の地元向け見学会に行って来た。
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三浦半島・長井の岬の突端。広大な台地に広がる南仏をイメージした横須賀市の新しい公園。それが「ソレイユの丘」だ。

まず驚かされるのは、その広さ。
なんと21ヘクタール(東京ディズニーランドの敷地の4分の1)。しかも長細く真っ平らな敷地。まるで飛行場みたいだ。
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なんて、実はここ、ホントに元飛行場。
いよいよ敗色濃くなった終戦間際。本土決戦を覚悟して、首都を守るための特攻隊基地として突貫工事を行ってやっと完成したのが、長井飛行場だった。
ところが完成の数ヶ月後、一機の飛行機も飛ぶことなく終戦を迎え、飛行場は進駐軍に接収。
その後、米軍宿舎「長井ハイツ」となり、50棟ほどの瀟洒なハウスが立ち並ぶ、日本人に取っては羨望の土地となるという、軍都横須賀の命運そのままの歴史をたどってきた土地なのだ。
1985年に日本に返還されたが、ハウスはそのまま放置され、廃墟のような無惨な姿をさらしていた。そしてここを横須賀市の公園にする計画が持ち上がり、「アメリカ色」から突如「南フランス色」に塗り変わって登場、というわけだ。

「ソレイユの丘」のテーマは「農業体験型の総合公園」。
花畑や巨大温室、白鳥ボートの浮かぶ池に乗馬もできる牧場、さらにはゴーカートコースや海洋深層水の温泉まであるという、どこがプロバンスかを探すのに骨が折れる一大レジャーパークに仕上がっている。
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とは言っても、入場料は無料。この手の公園では日本で初めて、民間の資金に寄る社会資本整備としていま話題のPFIを取り入れ、企画・開発・運営まですべて民間が行っているのだ。
5社コンペで勝ったのは四国の農業公園運営会社である「ファーム」という会社が京急、鹿島と組んで作ったジョイントベンチャー。
「ファーム」は、“1.5次産業”として全国で20個所以上のファームパークを成功させている話題の企業。レストランやベーカリー、体験教室など、さすがにツボを心得た施設が用意され、公園といえども一般テーマパークのようにしっかり収益があげられるようになっている。
駐車場や売店で働くのも地元のシニアや主婦で、雇用促進にも役立っていそうだ。

「ソレイユの丘」のプレオープンは4/9。グランドオープンは4/29。
4/8までは、地元向け事前見学会となっているが、実は誰でも入れちゃう。
4/9以降は1000円取られる駐車場も、今なら無料。
プロバンスを探しに行くのならいまのうちに。

葉山方面から134号線を南下し、荒崎入口を右折。その辺りからガードマンがたくさん立って誘導してくれる。

「ソレイユの丘」
横須賀市長井4丁目
046-857-2500
http://www.yokosuka-soleil.jp
by shonanvil | 2005-04-02 22:49 | じゃらん日記NEW
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