CMでもおなじみの、シンガポールの例のプール。
地上高200メートル。プールサイドから眼下に広がるシンガポールの高層ビル街が見渡せます。
地階にはカジノがあり(というよりも、このビルの開発業者はラスベガス・サンズというカジノ企業だから、カジノに併設してホテルがあり、そのホテルの屋上にプールがある、というのが正確なところ。)、シンガポールの新しい観光の目玉になっています。
かんせい直後から行ってみたかったところに、やっと行く機会がありました。
三本のビルを柱にして、その上に船が乗っているような構造で、船の舳先部分はスカイパークとして一般公開されていますが、プール部分の利用はホテルレジデンス・オンリー。
柱の役割をしている三本のビルは、断面が人の字のように、二本のビルが上部でくっついて支え合うという変わった構造。斜めになったビルは最大53度の傾斜があることから、当初から難工事が予想され、日本から入札に参加した清水建設は、安全性が確保できないことから途中で入札を降りたという経緯があったようです。
結局落札したのは双竜建設という韓国の企業。独自の建設技術で、工期も大幅に短縮して完成させ、施主から報奨金を受け取ったほど。
最近韓国のゼネコンの施工したビルや橋が相次いで壊れる事故が起きており、ここは大丈夫なのか、という気もします。
なんでもハデ好きな中国系の人々の気持ちを代弁するかのようなトリッキーなデザインの巨大建造物。無事故で完成を見たのはなにより。今後何事もないことを祈ります。