夕方の秋谷ビーチは、海そば住人たちのだだっ広いサロン。
穏やかな夕暮れの空気に包まれながら、あちこちで知り合いに出会い、たわいのない会話を交わす。
ここでの散歩のお陰で知り合いもずいぶん増えた。
ホントの名前を知っている人は少ない。
ニックネームや、ジーンちゃんのおとうさんなど犬の名前を介して呼び合うのも、秋谷らしいおつきあい。
ワカメのいっぱい入ったビニール袋をぶら下げたレスリーさんに出会う。
「漁港で知り合いの漁師さんにもらったのよ。たくさんあるから、お隣の
kokiさん(秋谷日記)とシェアするの」
ゆるい時間が流れる。少しずつ夕陽が傾く。スローな秋谷のテンポが、楽しい。