<   2010年 08月 ( 5 )   > この月の画像一覧
深夜特急
a0003150_18502036.jpg


ウン十年ぶりの夜行寝台で、松江へ。

学生時代の帰省にいつも使っていた特急出雲の三段B寝台は、狭く寝苦しい修行のような十数時間の旅だったが、夜行列車も大きく様変わり。

a0003150_18523320.jpg


今回のサンライズ・エクスプレス出雲は全車両、個室寝台。天国と地獄ほどの違いだ。
(一部に「ノビノビ座席」というアジアンなゴロ寝席あり。後述)。

a0003150_1853599.jpg


部屋のインテリアはミサワホームとの共同開発なのだそうで、広くはないけれど住宅会社のプロデュースらしい居心地のいい空間を作っている。木が多用されているが、端材を粉末にして固めたエコ素材を使っているのだとか。

a0003150_18562592.jpg


大きな窓からは寝静まった街の灯りが次々に飛び去っていく。
それにしても、太平洋ベルト地帯は、街灯りが絶えることがない。日本列島には人々の暮らしがぎっしり詰まっていることがわかる。

a0003150_1857940.jpg


静岡を過ぎたあたりで、シャワールームへ。1回300円で湯量豊富なシャワーを浴びることが出来る。

風呂上がりにラウンジでひと休みして、車内探訪に。
ノビノビ座席は、座席というよりは船のフロア席のようなカーペット敷きで、ひとりが横になれるスペースが簡易に仕切られている。

a0003150_18583034.jpg


寝台料金が不要で、乗車券と特急券だけで利用できる。これはこれで快適で楽しそう。若い人ならこれで充分。1両しか連結されていないので、すぐに満席になるようだ。

部屋に戻り、ベッドに横になる。
レールと同じ方向にベッドが置かれているので、揺れをさほど感じない。飛行機よりぜんぜん快適だ。
名古屋、大阪と通過する駅ごとに気になって目が覚めるが、それでも十分な熟睡感あり。

a0003150_18592733.jpg


朝6時。岡山駅で連結していたサンライズ瀬戸を切り離す作業。
鉄ちゃんたち垂涎のシャッターチャンスだ。

岡山を出ると伯備線に入り中国山脈を横断。山間ののどかな風景を楽しんでいるうちに日本海側に出て山陰本線に乗り入れ。懐かしい街並が見え始めると、約12時間の列車旅も終わり。睡眠も充分。すっきりした気分で朝の松江に到着した。

a0003150_1905016.jpg


昔の寝台列車はひとつのコンパートメントに6人。就寝までの時間は下段ベッドに腰掛けてあれこれ話をすることも多かった。こうして知り合った人の家で家庭教師をすることになったり、ガールフレンドが出来たこともあった。

個室寝台ではそんなハプニングがないのは残念だけど、ベッドに寝っ転がって追いかけてくる月を見つめていると、疾走する銀河鉄道に乗って時空を超えた旅をしているような気にもさせられる。

そうそう、松江市内で一番高いビル(といっても18階建の地元銀行の本店ビル)の最上階が展望台として無料開放されているのだが、そこで話しかけてきた警備員さんが、JRをリタイアしたばかりの地元の人で、なんとJRではサンライズ出雲の運転士をしていたというのだ。

それから30分、眼下に広がる宍道湖の夕陽はそっちのけで寝台特急の話をたっぷり伺うことになった。
夜行で来たからこんな人に出会うこともできたわけで、今回のチョイス、なかなかよかったなあと満足。
[PR]
by shonanvil | 2010-08-29 21:21 | じゃらん日記NEW | Comments(14)
秋夜

立秋をとっくに過ぎたのに、秋来ぬと目にはさっぱり見えないし、風の音にも驚かされない日々。

ここに来れば少しは秋っぽいのかな? と夜の秋谷海岸に。

立石界隈の喧噪を避け、秋谷漁港の方に回ると・・・。


a0003150_15501648.jpg


おおっ! 日中の暑さを忘れさせてくれる涼風がそよそよと吹き、秋近しって感じ。

湾に突き出した旧桟橋の突端に寝ころんで、波の音を聞く。

a0003150_155692.jpg

[PR]
by shonanvil | 2010-08-22 15:50 | じゃらん日記NEW | Comments(6)
ガイアシンフォニー No.7
a0003150_9221332.jpg


恵比寿で打合せの間が2時間半空いた。
写美で上映中の「地球交響曲第七番」の上映時間にぴったんこ!

というわけで、ガーデンプレイスに直行。

今回のテーマは「神道」。日本人が持つ霊性の原風景を、三人のインタビューを縦軸に見せていく。

伝統医療と西洋医学の統合医療第一人者アンドルー・ワイル、全身に散弾銃を浴びながら奇跡の生還をしたツールド・フランスの覇者グレッグ・レモン、極北の先住民と交流する冒険家、高野孝子。

この三人の笑顔が、またいいのだ。
潔く、健やか。この映画のテーマそのままの生き方からでてくる笑顔。
そんな感じだ。

で、映画の終わりにちょっとしたサプライズがあった。

エンドロールが流れ、客電が徐々に明るくなると、スクリーンの前に一人の男が現れた。

「今日は来る予定じゃなかったんですが・・・」
と頭をかきながら現れたのは、この映画の監督、龍村仁氏。

「この映画のナレーションをやってくれた榎本孝明さんが、今日見に来てくれているという連絡が入って、急遽ボクも駆けつけてきたんです」
というので、最前列で見ていた榎本氏を紹介。しばしミニトークがはじまったのだ。

これには観客も大喜び。
こういう観客との交流も、草の根上映のこの映画ならではだ。

写真美術館ホールでの上映は8月28日まで。
時間によっては1番から6番までの過去作品も上映されるので、見逃したひとにはまとめてみるチャンス!
[PR]
by shonanvil | 2010-08-19 09:24 | じゃらん日記NEW | Comments(5)
「なぜ尾崎豊なのか」
a0003150_4123434.jpg


友人の映像ジャーナリスト、瀬川正仁氏が、またまたすごい本を書いた。

瀬川さんの単行本としては、これで5冊目。
ビルマの少数民族やタイををさまよう日本人老人、定時制高校生など、世界を覆うアメリカ型グローバリズムに押しやられた辺境や、アメリカ型の価値観からはじき出されて居場所を失った人々を追いかけ、そこから透かして見える社会のひずみや人々の苦悩を鋭く私たちに見せてきた。

で、今回は尾崎豊。
「なぜ尾崎豊なのか。明日が見えない今日をいきるために」と題して、先月発売になった。

月末にアマゾンから届き、早速ページをめくる。
18年前に亡くなった若者をいまなぜ取り上げるのか。その理由そのものが、そのまま本書のテーマとも言える。

「津波のように、すべてを巻き込んで上昇してゆく高波に、誰もが乗り遅れまいと先を競う中、尾崎はその波間に漂いながら、水中めがねを顔に当て、じっと海の底を見つめていた。尾崎の視線の先には、バブル経済で浮かれる日本のもうひとつの姿があった。
 高く盛り上がった波がいつかは必ず砕け散るように、一九九一年、日本の経済は突然クラッシュした。尾崎がこの世を去る前年のことだ。」

うむー、なんという小気味いいほどの比喩。
友人ながら嫉妬を覚えるほどの手練れの名文。

いつもながら、粘り腰の取材と地を這うような低い目線からの分析が、グイグイと瀬川ワールドに引っ張り込む。

友人だから、のヨイショは抜きで、なかなかに読み応えのある本。
寝苦しい夜にそっとページを開けてみてください。
[PR]
by shonanvil | 2010-08-19 04:12 | じゃらん日記NEW | Comments(2)
広島へ
仕事の打合せで、何十年ぶりに広島へ。

a0003150_3581855.jpg

ちょいと早めに着いて、宮島まで足を伸ばす。
さすが世界遺産。やたら外人が多い。

a0003150_3585027.jpg
a0003150_3591152.jpg

季節はずれの牡蠣を喰い、

a0003150_3594378.jpg

市内に戻ってお好み焼きで腹ごしらえ。


打合せが終わって、地元の顔とショットバーやらおでん屋やら、ブルースシンガーが経営するジャズバーやらを明け方まではしご。
[PR]
by shonanvil | 2010-08-19 03:59 | じゃらん日記NEW | Comments(4)