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ギボン・エクスペリエンス
いま、ラオスのエコツーリズムが一番おもしろいらしい。
そんな情報を得て、今回の旅に出かけた。
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ラオス北部のジャングルは、まだまだ開発の手が伸びていないところが多いが、山岳少数民族による違法伐採や焼き畑などで自然破壊が進んでいる。
彼らに仕事を与えることで、自然破壊を食い止め、外からの来訪者に自然と触れる機会をつくるという一挙三得の方法として考えられたのが、このギボンの森だった。

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このエリアにはブラックギボンと呼ばれるテナガザルが生息する。小型で愛くるしい小動物なので、掴まえてタイや中国にペットとして違法に売り飛ばされることも多かった。

ラオス政府とフランス資本が考え出した方法というのは、まずジャングルの中、地上から50メートルの高さの樹上にいくつかのツリーハウスを造る。地面に建てるよりも自然へのダメージが少ない。

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ツリーハウスへの移動には、ジップラインと呼ばれる16本のスチールケーブルを張り巡らせ、滑車で滑る渡る方法を取る。
これも、植生やけもの道を壊すことが少ない。

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そして、ジャングルに住む山岳民族の若者達の中から48名のガイドを雇用し、英語の訓練を施す。彼らの自然の知識をそのまま旅行者に伝え、彼らの生活スタイルを体験してもらう。貴重な現金収入を得ることで、木材の伐採や焼き畑、狩猟などを減らすことができる。
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地元採用のラオテン族の青年。山歩きから食事の届け、お茶の用意までしてくれる。ツリーハウスには一匹ずつ猫が飼われている。野ネズミ退治という大役を担っている。


もちろん、旅行者にとっても、商業主義的に作り出された自然体験ではなく、限りなく現地の人々の暮らしに近い形で自然や山での暮らしが体験できるという大きなメリットが生まれる。なんと素晴らしい発想!

タイの山岳地帯でのショーケースのようなトレッキングツアーに飽きた人たちに取っては、大きな話題になっているが、なぜか日本ではほとんど紹介されていない。

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夕暮れ時。
ケーブルで夕食を運んで来てくれたガイドがベースキャンプに引き揚げると、ツリーハウスには我々だけが残される。
もちろん電気もない。これからどうして過ごそうかと思っていると・・・

森の彼方からサイレンのような、長く尾を引く鳴き声が聞こえてくる。
ギボンの雄が雌を呼ぶ声なのだ。
別の場所から、この声に応えるように甲高い声が長く響く。
声はどんどん移動し、近づいてくる。



昔はトラもいたらしいが、いまではギボンがこの森の食物連鎖の頂点にいる。広大な森の支配者としての威厳を示すかのような鳴き声は、次第に暗くなる森の中で、1時間以上も続く。



ギボン・エクスペリエンス Gibbon Experience

タイからメコン河を超えたラオスの国境の町フエサイに事務所がある。
ここからランドクルーザーで3時間森に入り、最寄りの集落から徒歩1時間半でベースキャンプに。そこから徒歩とケーブルで各ツリーハウスへ。雨が降ると途中から車の通行ができなくなるので、最大7時間の徒歩でたどり着くことになる。
自然保護のため1回の入域で12人から16人の人数制限がある。現地のツリーハウスに2泊3日。3食、フエサイからの移動費、ガイド料ほかで160ユーロ。山には入ったら、ほかにお金を使う店もない。
手袋、懐中電灯、ヒル除け対策が必。

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by shonanvil | 2009-11-02 08:22 | じゃらん日記NEW
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