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海辺のスライドショー
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横須賀美術館で昨日から3日間開催のトヨダヒトシ ビジュアルダイアリー/スライドショー 。
昨日は時間が合わず、今日を楽しみにして、会場へ。

美術館のweb siteでは、「天候不安定のため会場を室内に移して開催予定」と告知が出ていたが、行ってみると美術館前の芝生の広場に大きなスクリーンが張られ、なんとか外での上映をすることになったようだ。

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美術館内のイタリアンレストラン「アクアマーレ」のテラス席から、食事をしながらショーを楽しむなんて贅沢もできる。

トヨダヒトシさんの名前はサウダージブックスのブログで初めて知った。

写真家は作品を紙焼きして展示するのが普通だが、トヨダ氏は何も跡を残さない写真表現として「スライドショー」を通して映像日記作品を発表している写真家。これはおもしろい! と興味を持った。
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海に向かって緩やかに傾斜した芝生広場。その先の東京湾が闇につつまれる頃、スライドショーはスタート。
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トヨダ氏のひとことひとことゆっくりとこ言葉を紡ぎ出すような挨拶。
挨拶が終わると、うってかわって身軽な足取りで会場後方のイントレをするするとのぼり、スライドプロジェクターをアーティスト自らが操作して、スライドショーが始まった。

一点一点、フォーカスを作者自身が調節し、作者の呼吸に合わせてコマが送られる。
映像日記的な作品だけに、シャッターを切った瞬間の思いを込めてスクリーンにシュートされる感覚が、観客に伝わっていく。

音楽やナレーションなどの演出も一切なし。
スクリーンの後ろを通り過ぎる車のヘッドライト。その向こうの東京湾を行き交うフェリーや貨物船の灯跡。

デンマークやニューヨークでの日々のミクロな描写の連続。
そこに頭上を飛行機が飛んだり、救急車がサイレンを鳴らして走りすぎたりといった、観音崎のリアルなノイズが絡み、徐々にトヨダの「移りゆくもの、消えゆくもの」の世界に引き込まれることとなる。

上映開始から1時間。リアルな空は稲妻が走り、雷鳴が轟き、大粒の雨が落ちるというとんでもなくドラマチックな展開に。
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急遽上映が中止され、屋内に会場を移すことになるという、思いがけない展開となったが、これこそ、プリントによる展覧会ではありえない写真世界の体験。

なかなかにワクワクと楽しませてくれたショーだった。

明日13日の最終日には、スライド上映のあと、作者のトークショーもある。しかも入場無料。

私は残念ながら明日は行けないけれど、都合の付けられる方は是非お出かけください。

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雨の帰り道。椰子の木が連なる東京湾岸走水の風景もドラマチック!


toyoda hitoshi Visual Diary / Slide Show
2009年9月11日(金)・12日(土)・13日(日)18:00開場 18:30開演
横須賀美術館 海の広場
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by shonanvil | 2009-09-12 23:39 | じゃらん日記NEW
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