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「老いて男はアジアをめざす」
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友人でありamazonで売り上げ急上昇中の最新刊「老いて男はアジアをめざす」の著者でもある瀬川正仁氏と会食。

週刊文春9/11号の著者インタビューに掲載されたこともあって、amazonのランキングが最高120位台にまで上がった。

120位というのは、かなりすごい数字だ。星の数ほども発刊されている本。いま書店に並んでいる本だけでも数千冊に及ぶ。そんな中でのこの数字。しかもドキュメンタリーという地味な分野での達成は、快挙ともいえるだろう。

タイ、カンボジアなどの東南アジア諸国で過ごす日本人高齢者が、この本のテーマだ。
退職や家族崩壊によって社会からスピンアウトした人たちが、物価の安さや温暖な気候、人々の明るいホスピタリティに惹かれてアジアに向かう。
ある人は現地の女性との出会いで幸せな第二の人生を築く。ある人は現地での事業に失敗し、女にだまされ、資産や年金までも取り上げられる。金目当てというだけでは割り切れない男女の不思議な共生暮らしもある。

瀬川は、現地で暮らす数十人の男性にインタビューし、心の傷や性の問題など、一線を踏み越えた話にまで切り込んでいく。

熟年男性のアジア移住は、そのまま日本の高齢者問題の縮図であり、息が詰まるような日本の閉塞社会の写し鏡であり、もしかしたら男たちが日本人女性からは得られなくなってしまった安息への渇望の受け皿なのかも知れない。

アジアで暮らす人たちの「日本で老人にだけはなりたくないね」という言葉は、かなり胸に刺さる。取材の裏話などを聞きながら、日本の病巣は深いと身が震えた。



「老いて男はアジアをめざす」
瀬川正仁 著 バジリコ
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by shonanvil | 2008-09-16 06:08 | じゃらん日記NEW
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