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幻のおにぎり
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おにぎりフリークの間で話題の店、大塚の「ぼんご」に。

実はこの店のことを知ったのは、4年前に金沢で偶然見つけたおにぎり専門店「ちょいむす」のご主人にその名前を聞いたときだった。

「ちょいむす」はおにぎりに人生を掛けた元エンジニアの坂本さんが、理想のおにぎりを求めて米・塩・のりを吟味し、客の目の前で寿司のように握りたてを提供しようとオープンさせた店だった。
その坂本さんが、唯一かなわないのは「ぼんご」の唐揚げおにぎりで、わざわざ大塚まで修行に行って習得し、自店のメニューに加えた、というエピソードを聞いていたのだ。

「ちょいむす」の鳥唐揚げは、残念ながらその日売り切れで、しかもその後「ちょいむす」は閉店。私にとっては幻のおにぎりとなっていたのだ。

と、前置きが長くなってしまった。
昨日、滅多に行くことがない大塚方面に行く用事ができたので、鳥唐揚げおにぎりの原点である「ぼんご」を訪ねたというわけだ。

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大塚駅の目の前。牛丼屋風の飾らない店構え。カウンターに座ると、ベテラン風おばちゃんが手際よく次から次へとおにぎりを握る。
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写真は、注文した鮭、唐揚げ、シラスの3点。ランチタイムはこれに豆腐みそ汁付きで700円。

おにぎりは食べている途中にぼろぼろとご飯が落ちそうなくらいにふわっとした握り方。
けれど、絶妙な塩加減とご飯のうまさを味わうには、これくらいでいいのかもしれない。口に入れるとすぐにご飯が砕け、口いっぱいに米の香りと甘さがひろがる。こりゃあうまい! 
唐揚げはやや獣脂が強く浮き出し、ひとくち目はしつこさを感じるのだが、やがて淡泊なご飯の味わいにうまく溶け込んで、まろやかに溶けていく。

一番うまかったのは、しらす。しらすがうまいというよりは、やっぱりおにぎりには塩味が一番合うということなのだろう。これなら具の入らない「手塩」おにぎりを頼むべきだったのかもしれない。

新潟岩舟産コシヒカリのお米、有明産の海苔、沖縄の塩。これが「ぼんご」のこだわりだ。
だが、欲を言えば、「自動洗米・自動炊飯」のオートメーション炊飯ロボットではなく、釜炊きとまでは言わないが、毎回水加減を計りながら炊くご飯であって欲しいし、木枠の型を使わず全行程手で握って欲しいなど、若干の不満は残る。

ほかでは味わえない、素晴らしいおにぎりには違いないが、おにぎりに込めた愛情がプラスされたぶん、金沢の「ちょいむす」の方に軍配を上げたい。

「ちょいむす」の坂本さんは、たまたまこのブログをご覧になったようで、閉店の後「いつか再起を図りたい」とメールを頂いたことがあった。
坂本さん、「ちょいむす」の再開、待ってますよぅ!

おにぎり「ぼんご」
豊島区北大塚2-26-3
03-3910-5617
11:30~24:00
定休日 日曜・祝日
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by shonanvil | 2008-08-27 07:10 | おいしい店 (記事)NEW
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