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「ツチノコ、売ります」!?
福岡ネタ、最後はこんなお話。

飯塚から福岡市への国道201号線を走っていると、沿道の電信柱になにやら不思議な捨て看板が次々と現れる。。

「ブルース・リーが好きな飲み物は?」
「チャンスはピンチの仮面をつけてやってくる」
ううん? なんだこりゃ。
次第に気になりだしたら、ドカンと極めつけの看板が。
「ツチノコ、売ります」
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これを見ちゃったら、そのまま素通りする訳にはいかない。看板に導かれるままにウインカーを出し、国道から横道に入る。
しばらくすると田園風景の中に「風の館ギャラリー」と書かれた農家風の建物が。

恐る恐る門をくぐってみると、玄関先にありました!
大きな瓶に「ツチノコ、この中です」とある。
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ほんまかいな、開けたとたんに飛び出してきたりしないよな、などと複雑な心境を抱えつつ、えいやっと開けてみると・・・・







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なんじゃ? 中にあったのは、土でつくったのこぎり。つまり、ツチノコ。

これで終わったんじゃ、あまりのくだらなさに誰だって腹を立ててしまうが、どっこい、ここはそれだけじゃあ終わらなかった。

「まあお入んなさいよ」と館のご主人らしき初老の男性に導かれて中にはいると、そこは詩集や陶器など様々な作品が展示されているギャラリー。
話を聞けば、このご主人は地元で活動する詩人で、自分の作品や郷土の芸術家の作品を展示販売するために、ここでギャラリーを開いているのだという。
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と、ここで終わっては、ギャラリーへの呼び込み看板に引っかかっただけ、ということになるが、いやいやどっこい、ここはそれだけじゃあ終わらない。でっかいサプライズがあったのだ。

平台の上に置かれたご主人の詩集本の表紙を見ると、なんと、かの「みのもんた」さんが写真入りで推薦文を書いた帯がかかっているではないか。
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これもツチノコと同じで何かのジョーク? と思って確認すると、いやいや、これはホンモノ。

「ピンチの裏側」というタイトルの詩は、実は去年夏の甲子園で奇跡の逆転優勝を遂げた佐賀北高野球部の部室に掲げられていた詩で、選手たちはピンチのたびにこの詩を思い出し、ファイトを出して優勝に結びついたのだという。

その話を聞いたみのさんが番組で紹介したことで、この詩の作者であり、ギャラリーオーナーでもある山本よしきさんが俄然時のひととなり、詩集が爆発的に売れ出したというのだ。
単なるジョーク好きのおじさんではなく、テレビの取材も来る、いま話題の著名詩人だったのだ。
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「人生何があるか分かりません。豊かな心を持ち、念じていれば必ず夢は叶う。私はそのことを子供達に伝えたくて、仲間にも呼びかけて"豊かな心の種まき運動”をしているんです。ツチノコもいわばその一環。陶芸家が芸術作品として作ったものなんです。
このジョークをあなたが豊かな心で受け止めてくれたからこそ、私とあなたがこうして出会うことができたわけでね。神様がくれた縁なんだよね。」

うーん、素晴らしき人生の達観。
一杯10円也のコーヒーを頂きながら、約1時間、じっくりとほのぼのと話を伺った。
帰り際には、ほぼ完成したというミュージカル台本の原稿まで預かってしまった。読んで感想を聞かせて欲しいとおっしゃるのだ。

詩集から小説、ミュージカルと、夢は大きく広がる。すべては「豊かな心の種まき」という使命のため。このひとならそのすべてを実現させてしまうに違いないという、不思議な実感があった。

山本さんから購入した「ピンチの裏側」の色紙。
シンプルだけど、これぞ人生の真理!
福岡は、奥が深いぞ。
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風の館ギャラリーよしき
福岡県飯塚市八木山1389
0948-52-3100
午前10時~午後6時
定 休 日 毎週火曜日
入場無料 天然水のコーヒー10円
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by shonanvil | 2008-03-23 15:22 | じゃらん日記NEW
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