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ウォーター・ヴィレッジ
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コタキナバル・スンビュランの水上生活地区。
桟橋を遊び場にして遊ぶ子供達の暮らしぶりもずいぶん変わってきた。

女の子が開けて見せてくれた包み紙から出てきたのは、なんとCROCSのサンダル。
もちろん中国製のニセ物。
ここの住民の多くはスールー海を渡ってミンダナオから移住してきたフィリピン人。
もちろんイスラム教徒だから、クリスマス・プレゼントというわけではない。
クリスマスの直前に「ハリラヤ・ハジ」というイスラムの祝日があったので、その祝いにもらったのかもしれない。

ほとんどの子供が裸足だった時代から、CROCSを履く時代へ。
ここにもグローバリゼーションの波が・・・。
と思ったら、別の大波も押し寄せていた。

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近所のウスマンさんの家におじゃましたら、大変なことになっていた。
11月にコタキナバルを襲った台風の直撃を受けて家のいたる所が壊れ、電気もストップ。1ヶ月たってもまた停電したままだというのだ。
おまけに、州政府からは埋め立てのため立ち退きを求められている。

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三畳二間の小さな家に2家族12人が住む。洗濯水もゴミも汚物もすべて足下の水に落とす。そこで釣った魚がご飯のおかずになる。1歳半の赤ちゃんもいる。
かつてここが海の上だった頃は自浄作用もあったのだろうが、相次ぐ埋め立てで内陸に取り残された水たまりのようになってしまったいま、循環しない水はどんどん汚れていくばかりだ。

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         水上集落には、ビリヤード場もある。台もキューも手作り。

劣悪な住環境とCROCSが同居する。しかも、水上集落から通りを1本隔てただけのところに日本人観光客も多く宿泊する高級リゾートがある。
いまや経済の両極はこんなにも近づき、人々の暮らしの中で裏表になっていることに驚く。

「電気がなきゃ、扇風機もなんの役にも立たないね」
家の中の唯一の電気製品を指さして、ウスマンさんはニヤッと笑って見せた。
困ったことも笑い飛ばしてしまう、この明るさ・笑顔が、たくましく生きるエネルギー源だ。

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2003年暮れの記事からスタートした本ブログも、年が明けるといよいよ5年目に突入します。
進歩のないエントリーに長々おつきあい頂いている皆様には、改めて感謝申し上げます。

ますます世の中のスピードが速くなっている日本から、南の島のスローな時間の中に行くと、まあ別に進歩進歩と言わなくてもいいのではないか、と思ってきます。

過度の開発や進歩が「地球温暖化」をもたらしたとするならば、南の島を見習って「社会温暖化」「人間関係温暖化」を促進することが2008年の重要課題ではないか・・。南洋ボケした頭でそんなことを考えつつ、まもなく今年も終わろうとしています。

どうかよいお年をお迎えください。

                            じゃらん堂
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by shonanvil | 2007-12-31 22:29 | じゃらん日記NEW
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