ふっくらしていながら、しっかり歯ごたえを残した蒸し上がり。
甘さのほとんどない、きっちりした上質の醤油の深さのあるタレ。
うーん、これはやられた!
そんな、普通と違ううなぎ体験ができるのが「千年屋(ちとせや)」だ。
元魚屋がうなぎの魅力にはまって、うなぎ屋になってしまったというご主人。
浜松、鹿児島、四万などの国産うなぎだけを使い、唐津「宮島醤油」の濃い口醤油で仕込んだタレを備長炭で焦がした、キレのある、きりりとしたうなぎとでもいうのだろうか。
甘ったるくふにゃけたうな重と一線を画した味に驚かされてしまった。
壁を見ると森繁久弥氏の書。入り口そばには「美味しんぼ」の雁屋哲氏の色紙。
来たことがある、どころかご主人とは何十年来のつきあいなのだそうだ。
写真は上(2650円)。お腹が空いていたので特上3200円を頼んだら、
「よっぽど鰻の好きなひとなら特上でもいいけど、結構量があるよ。上くらいがいいんじゃないの?」とご主人に言われ、従うことに。
たしかに、肉厚のうなぎは食べ応えたっぷり。
こんな近くに、食通も足繁く通ううなぎ屋があったとは。
「千年屋 (チトセヤ)」
横須賀市上町2-46
046-822-4459
京急本線横須賀中央駅より衣笠方面に徒歩10分
12時~14時(LO)、16時~20時(LO)
火曜定休
※営業時間、定休日は変更の可能性あり。出かける前に必ずお店に確認を。