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6/18 「かき氷」と「松竹大船撮影所」
葉山・堀内界隈を歩いていたら、昔なつかし氷屋を発見。
その名も「大正屋」。(至福のかき氷についてはこちらのおいしい店紹介のコーナーを参照)
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店内をのぞけば「氷室」と書かれたレトロな木製の冷蔵庫がドーン。
その脇にでっかい氷用のノコギリ。そして無人。
「すいませーん」と声を掛け、やがて現れたのがにこにこ顔のおじいちゃん。

聞けば、オン年70歳のおじいちゃんのお父様の代から、ここ堀内で氷屋を営んでいるのだという。まさしく大正時代から続く「大正屋」。
「昔は葉山の別荘はどこでも氷で冷やす大きな冷蔵庫があってね。うちも氷の配達で大繁盛してたよ。」

(巨大なノコギリは氷切り用)

とはいっても、氷屋一筋ということではなかったようだ。
「店は女房に任せて私はサラリーマンをやっててね。大船の撮影所に通ってたんですよ」
なんと専門は特殊撮影。いまでいうCGやデジタル処理のなかった時代に、ミニチュアの街を作ったり、稲妻を走らせたり、女優をハワイの背景とクロマキー合成したりと言った特撮をやっていたのだという。

「模型づくりが好きだったんだよね。で、ある人に紹介されて撮影所に行ったら、300坪もある大きなステージに、街を丸ごと作って汽車を走らせなさいっていうんだからね。夢みたいな話で、もう感激しちゃってね。以来何十年、特撮に没頭しちゃったんだよ。」

新藤兼人、黒沢良などの巨匠とも仕事を共にする。
松竹大船、黄金期の真っ只中。いまのテレビ局などの比ではないにぎわいと活気のある世界だったのだろう。

模型少年が、突然華やかなショウビジネスの世界に入り、わくわくしながら仕事に惚れ込んでいく。そんな輝いた時代と輝いた人生が、おじいさんの話から手に取るように伝わってくる。

おじいさんが丁寧に作ってくれたかき氷を食べながら、そんな話をたっぷりうかがった。
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by shonanvil | 2004-06-18 22:21 | じゃらん日記NEW
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