<< 陽差しがかなり傾いてきた。 強風がくれた鮮やかな夕景 >>
「美をつむぎだす手を持つ人」
a0003150_1341175.jpg
美輪明宏から「美をつむぎだす手を持つ人」と評されたという華道家、假屋崎省吾の目黒雅叙園での展覧会に、妻と同行。

いやあ、驚きました。
驚いたことは3つ。

まずは、会場となった目黒雅叙園。
「昭和の竜宮城」とも言われる程の絢爛豪華さ。
外人が大喜びしそうなジャパネスクがこれでもかとてんこ盛り。普通ならここまでいくとお下品になってしまうのだが、それを通り越した金のかけ具合とクオリティそのものの高さで、うーん、参ったと思わせる。

この入口の装飾、何だと思いますか?
豪華宴会場への入口?
a0003150_13272076.jpg

実は、お手洗い!! 中に入ると朱色の太鼓橋があったり、きらびやかな天井画があったり、個室は四畳半くらいあったりと度肝を抜かれる。
a0003150_13383492.jpg

毎年恒例の「假屋崎省吾の世界」は、そんな雅叙園でも、普段は入ることのできない昭和10年完成の「百段階段」が会場。厚さ5センチのケヤキ板の階段が天まで届くかのように連なるその途中途中にある、趣向に富んだ竜宮城の部屋のような各室に假屋崎の作品が展示されているのだ。
a0003150_13274542.jpg

豪華でケレンに満ちた作品もさることながら、華道に門外漢の私には、桃山風とも日光東照宮風とも歌舞伎風とも見えるあでやかで情緒あふれる破格の豪華さで埋め尽くされた部屋の方に、つい目がいってしまう。
a0003150_13281554.jpg

どこまでが部屋の装飾で、どこからが展示作品なのか判別がむずかしい。
こんな主張の強い空間に耐える華は、假屋崎作品以外には考えられない。その意味でも、假屋崎はすごい!! という驚きがふたつめ。

そして3つ目の驚きは、展示会場を抜けた先にある假屋崎グッズの販売コーナーにあった。

大勢のお弟子さんたちが売り子となって観客を待ちかまえるそのショップで、慌ただしく台の上の商品を並べ替えている長い茶髪で小柄な男性がひとり。

「いらっしゃいませぇ。これがね、最新刊の“花暦”。こちらは超ベストセラーになった“花筺”ですよ。2冊まとめてお求めになるいい機会ですよ」

と、巧みなセールストークで客に話しかけているのは、誰あろう、假屋崎先生ご自身!
作家自身が商品を並べ、営業活動もしちゃうなんて、なんとフレンドリーな! 作品の持つ華麗さからは想像もつかない。

「美をつむぎ出す手」で並べられた假屋崎グッズは、購買意欲も激しくつむぎ出すのだろう。先生が慌ただしく向かったサイン会場には、買った商品を手に持ったひとの長い行列ができていた。

「假屋崎省吾の世界」展は、目黒雅叙園で明日11/12(日)まで。
見るのなら、開場一番に行くことをおすすめします。まだ観客が押し寄せないうちに、作品と部屋のしつらえを同時にゆったり見るのがベスト!
[PR]
by shonanvil | 2006-11-11 13:23 | じゃらん日記NEW
<< 陽差しがかなり傾いてきた。 強風がくれた鮮やかな夕景 >>