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おいしい店 葉山・堀内 シチリア料理「ピスカリア」
葉山・堀内界隈が、このところ慌ただしい。
続々とよさげな新しい店がオープンしているのだ。
3月末にオープンしたばかりの「シチリア料理」の店「ピスカリア」もその一帯の一軒。
なかなかいい評判を聞いたので行ってみることに。
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なんてったて「シチリア料理」です。
都内でもめずらしいのに、こんな鄙にいったいなぜ? というのが素朴な疑問。
しかし、店に入り、オーナーやスタッフの笑顔を見、出された皿を味わい、ゆったりとした空間を愉しんでいるうちに、その「なぜ?」が少しずつ氷解していくような、そんな店なのだ。

シチリアといえば、地中海の魚とオリーブ、ワインがうまいことで知られる、私もあこがれの土地。ローマから遠く離れ独特の風土文化を持った土地で、そう言う意味では、東京と葉山との関係にも似ているのかも知れない。

本来は、三浦半島で揚がった魚をシチリア風に仕上げた魚料理がメインの店。今回はお昼のパスタコースを試しただけなので、シチリア料理というオーナーの土俵料理については語れないが、6つの皿が並ぶアミューズの楽しさから始まって、勢いと楽しさがあり、しっかりした腕の感じられる皿との出会いが楽しめる。
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小金井の一軒家レストラン「リストランテ・オオサワ」で料理長をしていたというオーナーシェフならではの、確かな力と冒険心には期待ができそうだ。
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そして、この店の魅力は、実は料理だけではなかった。大ぶりの柱が立つ、伸びやかな内装。これにも秘密があった。家に戻ってサイトをチェックしたところ、この店を設計したひとの1年にわたる建築日記が見つかったのだ。
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施主が家造りに加わることをひとつのポリシーとするこの設計者は、材木屋、左官屋などの職人達とあったかい連携を持ち、飯能の山に一緒に木を切り出しに行き、一緒に壁塗りをし・・・と、まるで子供の頃に秘密の隠れ家をみんなで造っていくような楽しみを共有しあいながら、少しずつ建物への愛着を育て深めていく。そんな作り方を実践しているらしい。その結果が、確かに店の空間に表れているのだ。

料理は素材や料理法だけでは出来上がらない。シチリアというイタリアの片田舎がかたくなに持っている緩さや人間関係の濃密さ、自然への思い。そんな、料理の背景となる風土文化を、料理人と建築家、そしてきっと素材を提供する三浦の漁師や農家のひとたちと共有してはじめて、シチリアをテーマにした店になる。
この店には、そんなかたくなさの片鱗が感じられて、なかなか好感。
次回はぜひ魚料理を食べてみたい。

ピスカリア

三浦郡葉山町堀内918-20
046-802-8388
12:00-14:00(L.O.) 18:00-21:00(L.O.)
毎週月曜・第一・三火曜定休 
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by shonanvil | 2006-04-15 11:07 | おいしい店 (記事)NEW
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