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5/23  まぼろしの子安温泉
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かつてこのあたりに「子安温泉」があったという。

いつもの野菜販売所も、今日はひまそう。
販売所の軽部さん夫妻にあれこれ子安の昔話を聞く。

「自分たちが子供の頃は、毎日山を越えて秋谷に下りて大楠小学校まで歩いて通ったよ。
おふくろが編んでくれたわらじを履いて。
細い山道で、雨が降るとぬかるんで、草鞋を脱いで裸足で歩いたもんだよ。」

「昔の宝金山のふもと、いまの国際村の坂のあたりに温泉が涌いた。
温泉と言っても冷泉だけどね。小さな小屋があって、そこで沸かしてみんな湯につかってた。
白く濁ったいい温泉だった。
小泉純一郎さんのお父さん、純也さんがよく来て入ってたよ。
純也さんは子安に電気をつけてくれた人で、子安の者から慕われてた。
ときどき純一郎さんも一緒に来てたんじゃないかな。」

軽部さんが学校に通った山道は、いまでも炭焼き小屋のそばから、尾根を通って秋谷神社につながっている道。
死んだ牛を火葬した場所もこの辺りにあったという。
通る人も少なく、倒木や蜘蛛の巣だらけだが、ちょっとした密林探検の気分が味わえる。

山の上に国際村ができ、海へのトンネルも開通して、隠れ里の暮らしも一変した。
さらに今年春の新沢トンネル開通で、交通量は一気に増えた。

便利さと引き替えに、なくなってしまうものも多い。
残るのは、思い出話だけ。
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by shonanvil | 2004-05-27 06:18 | じゃらん日記NEW
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