<< 4/21 漁村時間   4/16 つつじ色付く >>
4/17   井上大将旧居
三浦半島には、すごい人が住んでいたもんだ。
井上成美海軍大臣、といえば、
・日本はアメリカには勝てないと、日米開戦に反対した。
・戦時中にも、兵学校で敵国語である英語を教え、ジャズを聴いていた。
・戦争を続けるよりも御聖断で終戦を、と訴えた。
---と、阿川弘之の小説「井上成美」で軍人の枠を超えた大物という評価をされているひと。

その井上大将の旧居が、荒崎を見下ろす丘の上に残っている。

1年前に訪れたときは、瀟洒な洋館の名残をとどめながらも、屋根には大きな穴が空き、窓は割れ、建具もボロボロ。要は廃墟の佇まいだった。
a0003150_22572324.jpg

先週訪れると、オレンジ色の屋根瓦の家が見当たらない。
たしかこの辺りだったはずとよく見ると、玄関の部分を残して、すっかり真新しい家に建て変わってしまっているではないか。
a0003150_22545723.jpg

文化遺産とも言えるあの家が消え去るとは、と唖然としていると、その真新しい家の住人らしい女性が出てきた。
聞けば、井上大将の縁者の方で、邸を改装復元しようとしたがあまりに痛みが激しく、結局去年の11月、一部を残してほぼ新築に立て替えることにしたのだという。
旧居のまま残した部分は「井上海軍大将記念館」としてオープンするため準備中とのことだったが、「わざわざ訪ねてくださったから」というので中に入れてくださった。
a0003150_22552382.jpg

歴史年表から当時の写真までが展示され、あとは開館を待つばかり、という状態。
窓の外には、昔と変わらない波打つ海が広がっている。
a0003150_22554863.jpg

建物の様子は大分変わってしまったが、終戦後この地で地元の子供達に英語などを教えながら余生を過ごした大将の波乱の人生を振り返るには、格好の場となった。
[PR]
by shonanvil | 2005-04-17 22:56 | じゃらん日記NEW
<< 4/21 漁村時間   4/16 つつじ色付く >>