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生番組デジャヴ
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湘南の小さなFM局。スタッフの大半は元気な女性で、女の園に迷い込んだよう。。。


思いがけない流れで、今月から地元のコミュニティFM局の番組に関わることになった。
先週で放送二回目。しゃべりはドシロウトなので、まだまだ緊張して、自分がやりたいことの三分の一も出来ていないような気がする。
同時に、僕にとっては、ひとつのデジャヴを見ているような体験でもあるのだ。
(なんだか長くなってしまいそう。時間があるひとだけ読み続けてください)

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僕は若い頃からメディアの端っこに関わっていて、20代前半はほぼ毎日、朝の生番組のためにテレビ局のスタジオに通うという生活を5年くらい続けていた。生コマーシャルの台本書きという仕事で、だいたい業界に入った若い新人が修行としてやるような仕事だ。それを5年も続けたというのは、あまり上昇志向がなく、才能もなかったからだろうけれど、僕は当時の生番組の現場の雰囲気が気に入っていた。

スタジオの片隅にある生コマのセットに、その日の商品を並べ、フリップを用意し、テーブルに台本を置き、番組のアシスタント司会者が、CMタイムになって駆け込んで来るのを待つ。

数台のスタジオカメラのうちの2台がCMコーナーに回り込み、スタンバイが出来たところで、メイン司会者の「ではコマーシャルです」の声で生コマーシャルが始まる。

もちろん一週間分をまとめて司会者やディレクターを交えて打合せはするのだけれど、当日は本編(CMではない番組そのもののことをこう呼ぶ)の内容が最新ニュースに合わせてどんどん変更されるので、生コマはほぼぶっつけ本番となる。

CMの方でもいろんなハプニングが起きる。
CMアシスタントの女の子が当日使う写真フリップを電車の網棚に置き忘れてしまったり(このときは焦りました!)、司会の某女優さんが、スポンサーの社名をいうところで、なんとライバル会社の社名を言ってしまったりすることもあった。あわてん坊がキャラのひとつでもある女優さんなので、かえって受けたりしたのだけれど、担当の広告代理店は後処理に大変だったらしい。

同じ女優さんだったが、商品の値段をゼロの数をひとつ間違えて言ってしまったときには、CM明けにメイン司会者(名物司会者です)が「ただいまのは10個分のお値段でした」と軽妙に受けてくださって、おとがめナシで終わったこともあった。

その後僕はCMライターを卒業し、いくつかの番組本編を担当することになるのだけれど、いつも、生コマ時代のちょっとゆるめの現場の雰囲気を懐かしく思い続けていた。

今月から担当することになったFM番組の現場は、そんな昔の放送現場に少し似ていた。
湘南エリアにある小さいけれどオシャレで、夏の太陽のようにきらきら輝くステーションイメージなので、そもそもそういう人間ではない僕は、ちょっと気後れしていたけれど、スタッフやパーソナリティの皆さんは、とってもフレンドリーで、番組を送り出すことをとても楽しんでいらっしゃることが、ちょっと中に入ってわかった。

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先週は、一緒にやっている番組パーソナリティの方の誕生日が近かったので、番組終了後、なつかしの不二家のケーキで、局に残っていたスタッフみんなでお祝いをした。みんなでジョークを言い合い、でもキビシイ番組のダメ出しもした。

「失敗は仕方がない。けれど後始末はきちんとやろう」

そうなのだ。小川宏さんが(あ、言っちゃった)藤田弓子さんの(あ、また言っちゃった)のミスをやさしく、けれど見逃すことなくバシッとフォローしたように、スタッフの温かくもキビシイ眼とチームワークが、湘南のゆるさの中にも、ちゃんと背筋を伸ばした番組作りにつながっているのだ。ちょうど海のスポーツが、鍛錬や環境や安全や仲間への気配りといった正しい姿勢があってはじめてココロから楽しいものになっていくようにね。

スタッフのKさんやDさん、ベテランDJのTさんはいつも僕に「楽しんでやってくださいね」と声をかけてくださる。まだまだそこまで行っていないけれど、そう言ってもらうと、いつも、ああこのチームの隅っこに入れてもらえてホントによかったなあと思う。

ネタがいつまで続くかわからないけれど、皆さんと一緒の仕事をしっかり楽しませて頂きたいと思っています。
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by shonanvil | 2013-04-14 12:13 | じゃらん日記NEW
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