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S盤アワー



団塊世代以上のひとなら、ため息をつくくらい懐かしいラジオ番組。それが文化放送のS盤アワー。
ペレス・プラードのエル・マンボがオープニングで流れ出す、あれですよ。僕も中学・高校と受験勉強をしながら聴いていた。司会の帆足まり子の色っぽい声とアメリカンジャズの鮮烈なサウンドに、夜ごと酔いしれたものだ。(上のyoutubeで、番組のオープニングが聞けます。)

僕が生まれた頃にはじまったというこの番組も、僕の受験勉強の終わりとほぼ時を同じくして、68年に終了。16年間司会を続けた帆足さんは、念願のラテン歌手になるためメキシコに旅立っていった。

で、時は移って30年近く経った90年代後半。小さな広告プロデュース会社をしている僕のオフィスに、なんとその帆足まり子さんが姿を現わしたのだ。
S盤アワーの企画者でもあり、青江三奈や飯田久彦を世に送り出した日本ビクターの名物プロデューサー小藤武門さんが、なぜか孫のような僕を可愛がってくれ、さまざまな仕事に誘って頂いていたのだが、今回は帆足さんもスタッフに加わって新しい音楽ビジネスをやろうというので、彼女を連れて僕の会社に来てくれたのだ。

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その時帆足さんはもう60代だったと思うけれど、ラジオで聴いた包み込むような声はそのままで、僕はドギマギしながら打合せをした。
何回か会議を重ねたが、その企画は結局カタチになることはなく、数年後に小藤さんが他界され、2003年には新聞に帆足さんが亡くなられたという記事が載った。

S盤アワーは、戦後新しい音楽を求めていたひとびとにどれだけの楽しさや希望を与えたことだろう。ペリー・コモ、ペレス・プラード、スリー・サンズ、グレン・ミラー・・・。戦後の日本の音楽シーンを作ってきたお二人と、こんなにも近くにいることが出来た幸せを、今頃になってしみじみ思い返した。

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by shonanvil | 2013-02-18 21:02 | じゃらん日記NEW
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