<< モンブランがまだあった! オ・... Spring has come ! >>
日本語を勉強した学生が、日本語を封印したわけ。
a0003150_1531496.jpg

ネパール、ドゥリケル郊外。キショール君の実家の一族。久しぶりの息子の帰省と日本人の来訪を歓迎してくれた。Vサインがキショール君。



カトマンズの街で道を尋ねたことから友達になった大学生のキショール君。
僕が日本人とわかっているのに、最初は日本語ができることを隠していた。少し親しくなってからぽつぽつと日本語を話し始めてびっくり。それも、かなりちゃんとした日本語を話すのだ。

「どうして日本語がしゃべれること黙ってたの?」
彼の返事に愕然とした。

「日本人は日本語が話せるネパール人は嫌いでしょ。日本人に見せてもらったガイドブックに、日本語で話しかけるやつには気をつけろって書いてあった。すごくショックだった。それから僕は日本語で話しかけるのをやめた。日本が大好きで大学で日本語を勉強したのに、日本語を話すと怪しまれる。ホントに悲しいよ。」

将来は日本に行って農業の勉強をして、トウモロコシ作りをしている田舎のお母さんの畑を改良したい、というのが夢だという。カトマンズから車で3時間ほどかかるお母さんの家まで一緒に行ってみようかということになった。

a0003150_15341754.jpg


ジャガイモ畑とトウモロコシ畑に囲まれた土の家に、おかあさんとキショール君の兄さん夫婦が住んでいた。お母さんは息子の里帰りを喜んで、土間の台所で昼ご飯をこしらえてくれた。日本語を勉強して、日本人の友達を連れてきてくれたことをとっても喜んだ。近所に住む叔父さんやいとこも駆けつけた。

a0003150_1534418.jpg


帰りに、お母さんは持ちきれないほどのトウモロコシを土産に持たせてくれた。畑で採れた自慢のトウモロコシだ。
もちろんお金を求める気配もなかった。


お母さんのご飯を食べながら、キショール君が僕にたずねた。
「日本人の女の子に自分の名前をいうと、いつも笑われる。どうしてって聞いても教えてくれないんだ。」
どうやら日本の女の子には「キショイ」と聞こえるらしいのだ。

日本語を使うと怪しまれ、名前をいうと笑われる。
何年も日本語を勉強した若者に、これはちょっときつい仕打ちだ。

「怪しまれてもいいから、日本語で話しなよ。怪しい人かどうかは、話してみればきっとわかってもらえるよ。」
日本語を勉強するアジアの若者たちが、こんなことでくじけるのは残念だ。
[PR]
by shonanvil | 2012-03-02 15:35 | じゃらん日記NEW
<< モンブランがまだあった! オ・... Spring has come ! >>