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我が家の「今年の漢字」は 龍吟(りょうぎん)
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calligraphy by señora Jarando


道元の「正法眼蔵」に出てくる「枯木龍吟」の文字。

枯れたように見えていた木が風に吹かれて、まるで龍がうたっているように勢いよく鳴るようすを表現しているといいます。

龍は、もう生命力が残されていないような、絶望しかないようなものの中にも、生命力を回復させる不思議な力を持っていると考えられていたのでしょう。

そういえば、去年の6月、東北大震災、原発事故という巨大な破壊力で打ちのめされた現場を訪れたとき、横なぐりの雨の中で聞いた唸るような風の音は、龍が吟じる音だったのでしょうか。

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2011年6月、陸前高田。誰かが瓦礫の中から見つけ出したのだろうか、手首の取れた布袋像が、風雨の中、破壊の跡の再生を願うかのように、道端で天に向かって微笑んでいた。


目に見えず、耳に聞こえず、捉えどころのないものに科学は非力ですが、龍吟に耳を傾けるというような、これまでとは違う指向性をもったアンテナも、我々には必要な気がします。

2012年、ドラゴン・イヤー。「龍吟」が、東北に、日本中に、そして世界に生命力を回復させる年となることを祈ります。


じゃらん堂
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by shonanvil | 2012-01-04 11:40 | じゃらん日記NEW
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