<< 11/26 目黒・大鳥神社 酉の市 おいしい店(番外) 金沢のおに... >>
11/24  高速道路で変わる? 白川郷
a0003150_1915222.jpg
世界遺産の村、白川郷は、かつていくつもの山を越えてたどり着く秘境の里だった。
ところが東海北陸道の開通によって、高速バスで金沢や富山から1時間で行ける、手軽な観光地となった。

道中はトンネルだらけ。というよりも、長い長いトンネルを延々走り、やっとトンネルが終わったと思ったら、そこが白川郷だった。まるで地下鉄に乗っているみたい。旅情も何もあったもんじゃない。

郷には次々と観光バスが到着し、たくさんの人々が吐き出される。平均滞在時間1時間。駆け足が似合う子観光地になってしまった。

こうなると、里の魅力は人だけ。
a0003150_18562764.jpg
ひとりは、里のはずれでひっそりと赤唐辛子と赤かぶを売っていたおばあちゃん。
「唐辛子が赤くなると、里は白くなるといってね。また雪の季節になるよ。ほら、白山の峰はすっかり白くなってるでしょ。」
「高速道路ができて、暮らしは変わったよ。ここいらの奥さん、五時に仕事が終わると、晩ご飯の買い物に高速で富山まで行くようになったもんね。雪に閉じこめられてた頃がウソみたいで。車の運転が出来ない私は、なんにも変わらないけどね」

夕方、観光客がさぁーっと立ち去った合掌造り集落の一角に、築八十五年の合掌家屋を利用した「ギャラリー郷愁」を見つけた。入場料100円で地元写真家が撮った白川郷の写真を展示する。
広い窓からは周辺の合掌家屋や田園風景が一望できる。
a0003150_1857837.jpg


10年前に高山から移り住んだオーナーの清水さんは、一刀彫のアーチストでもある。

「自分の住み場所を自分で決めたいと、ここにやって来た。雪は多いけどいいとこですよ。去年までは1階をギャラリーにしてたんだけど景色がいいから窓をぶち抜いて展望室にして、ギャラリーを2階に持ってきたんですよ。」
「あまり客は来ないね。こんなとこでのんびりする時間がないんだろうな。白川も高速が出来て、通過するだけのところになってしまったね。」

便利になって得られるものと失うもの。日本中、世界中どこでも起きているそんな問題が、白川郷でもじわじわと起きあがっている。
[PR]
by shonanvil | 2004-11-24 23:54 | じゃらん日記NEW
<< 11/26 目黒・大鳥神社 酉の市 おいしい店(番外) 金沢のおに... >>