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ツーリズムサミット 旅のライバルはWiiだ!
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旅行業界の恒例イベント「ツーリズムサミット2010」(TIJ日本ツーリズム産業団体連合会主催)が7日、東京プリンスホテルで開かれた。

大テーマは、もちろん、旅行市場の落ち込みにどう歯止めを掛けるか。
若者の旅離れがどんどん進んで行く中で、家族旅行だけは堅調なんだそうで、これに業界の未来を掛けましょう、というのが今年のテーマ。

最初に、なにかと話題の溝畑宏観光庁長官が派手なパフォーマンスでスピーチをして早々と退席。
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目玉である基調講演は、作家のリンボウ先生こと林望氏。
45分に渡って、ご自身撮影の写真スライドを見せながら、例によって「イギリスではこうだ」式の家族旅行論を披瀝される。

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「急ぎ足であちこち回るだけのお仕着せパック旅行ではなく、なにもしない時間を家族で持つ旅が必要だ」「ディズニーランドみたいな施設がないところにこそ行くべきだ」「ハッピーマンデーを作ってチマチマした休暇を取らせるよりも2週間ぐらいの休暇が取れるようにすべきだ」等々の主旨には共鳴するところが多いが、会場の反応はいたって冷ややか。

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そりゃあそうだ。主催者はパック旅行をせっせと売っている旅行会社や観光施設。しかもリンボウ先生はご存知なかったのか、ハッピーマンデーはTIJが提唱し実現した制度なのだ。

「イギリスイギリスって、日本の事情とは違うんだからね」というひそひそ声が私の後ろの席から聞こえてきた。

こんなキャスティングをした主催者が悪いのか、リンボウ先生が主催者研究を怠ったか(知っていて敢えて挑戦的に発言したという雰囲気ではなかった)。ともかく嫌~な空気が漂った基調講演だった。

私は旅行業界の中にいる人間ではないので個人的にはリンボウ先生の考えに近いスタンスを持っているが、この場を活用してきちんと提案しようとするなら、もっと別の話し方があったんじゃないかなあ。ともかく、この話が大変参考になったと思って帰った業界人は少なかったように思う。

それに引き替え、その後のセミナーセッションの方は、遙かにインパクトがあった。

特に、じゃらんリサーチセンターの沢登次彦氏が課題提起した「ライバルは任天堂のWii。彼らは家族旅に代わる新しい家族の余暇の過ごし方をものすごく魅力的に提案した。我々にはその努力が足りない」と言う指摘には、その通り! と膝を打った。

ゲームやケータイに時間と金を費やす現代の生活者に、それでも旅の価値は失ってはいけないと気づかせることの大切さを、一生懸命参加者に訴えかけていた。

そこには「イギリスでは・・・」と先進国から学びましょう的提案をする旧世代にはない、本当に大切なものを情熱をもって自分たちで作り上げようとする若い力があることを感じた。
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by shonanvil | 2010-12-11 21:39 | じゃらん日記NEW
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