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9/30  「ラッキーの再来?」 
澄み切った秋の空。
箱根連山に沈む夕陽が、山の稜線をくっきりと浮かび上がらせた。
息をのむ夕景・・・・。
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犬と一緒にグリーンパークで黄昏時を過ごしていると、初老の夫妻がうちの犬に近づいてきた。

「まあ、うちのラッキーにそっくり。ねえお父さん」と奥さん。
「18年も一緒に暮らしてました。去年の2月5日に亡くなりましてね。最後の1年は目も見えず耳も聞こえずで、あっちこっちぶつかりながら歩いてました。しまいにはまったく歩けなくなって。しばらくして静かに息を引き取りました」とご主人が続けた。
捨て犬だったのだという。夫妻に拾われて18年。天寿を全うした、名前の通り幸せな犬だったのだろう。

我が家の犬も、公園でもらってきた犬。4匹の子犬が生まれて、飼い主が引き取り手を捜していたのだ。生まれたばかりの4匹が段ボール箱の中にうずくまっていた。
その中の一匹が、子供の一歳の誕生日に買ってやった犬のぬいぐるみにそっくりだった。子供が小学生になってもそのぬいぐるみを大切にして、タロウという名前を付けていた。
何かの縁がこの犬を呼び寄せたのだろう。その日から、その子犬は我が家の同居人となり、タロウと呼ばれるようになった。

「ラッキーちゃん、ラッキーちゃん!」奥さんが控えめにタロウにそう呼びかける。
「ごめんなさいね。ほんとラッキーにそっくり。思い出しちゃったわ。」
クイーンとねだり声をだしたりしてすっかりラッキーの代役を演じているタロウを、目に涙を浮かべながら、夫妻はしばらく見つめていた。
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ひとにも、犬にも歴史あり。
タロウが我が家に来て4年。ラッキーの18年には遠く及ばないが、タロウは確実に我が家に流れる時間を変えた。それまでなかったスローにすすむ時間を作ってくれた。

犬は人間の都合通りにはいかない。どんなに忙しいときでも散歩の時間を省略することはできない。長期の旅行などあきらめるしかない。旅行好きの我が家に取っては大きなハンディを背負うことになったけれど、ま、これも縁あっての人生。ともかく一緒に暮らして行きましょ。

夫妻にけなげにしっぽを振るタロウを、こいつもなかなかいいやつだね、と見直させてくれた今日のできごとでした。
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by shonanvil | 2004-10-01 15:34 | じゃらん日記NEW
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