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9/25 「モンスーンの食卓」
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先日食事にお邪魔した鎌倉の精進料理「不識庵」の主宰者、藤井宗哲さんから、来週発売の新著「モンスーンの食卓」(朝日新聞社刊)を送って頂いた。

「不識庵」は、稲村ヶ崎の谷戸の奥にある、いまちょっと話題のネオ精進料理の庵。その世界ではカリスマ的存在となった元建長寺典座(「てんぞ」と読む。禅寺で修業僧の食事を司る役僧)を長く務めた宗哲さんが、自宅を庵として開いた。
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宗哲さんは洒脱な文を書く作家でもある。

「モンスーンの食卓」は、2年前からこの春まで朝日新聞に連載されたものを再編集したもの。中国、韓国、沖縄、そして精進の、まさにモンスーン(季節風)が運ぶアジアの味を季節毎に味わい深い文章と共に紹介する。

本にも登場する不識庵の精進料理には、アスパラやモロヘイヤなどが登場して驚く。
「そうですよ。料理は生きもの。なんでも取り込んじゃう」
サツマイモだって400年前に は南蛮渡りの舶来食だった。セロリやパセリだって100年もすれば日本顔するでしょう・・・・。
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この本を読むと、禅寺の食事も殊の外、食事の楽しみが多彩であることがよくわかる。いやむしろ、季節毎の素材を生かし切り、普段の我々の食事よりもバラエティがあって楽しそうだ。

建長寺名物のけんちん汁を何百人という檀家さんのために作ったあと、残り汁にうどんを入れて雲水たちが食べるのだという。
「日ごろは粗食な雲水も、このときばかりはよく食べます」
うれしそうな笑顔が目に浮かぶようだ。禅寺もなかなか楽しそうだと思わせる筆致である。

「春苦み、夏は酢の物、秋辛み、冬は油で合点して食へ」など、修行中に出会った言葉に触れながら、料理の神髄と食の喜び、ありがたさを淡々と語る。
読んで、見て、味わい深い一冊。


「モンスーンの食卓」は中国料理のウー・ウェン、韓国料理の金裕美、沖縄料理の山本彩香、そして藤井宗哲さんの4人の共著。
朝日新聞社から、9/30、春夏編、秋冬編の上下刊同時発売。
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by shonanvil | 2004-09-26 08:06 | じゃらん日記NEW
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