<< 「トラットリア ラ テスタドゥ... リバーサイド ピッツェリア「自... >>
湘南国際村パノラマ
attention! 映像を再生すると音が出ます。





久々に晴れた朝。
湘南国際村南側の丘の上にあがる。

西には相模湾の向こうに富士山が見え、海に向かった緩やかな傾斜に「東街区」と呼ばれる住宅街が広がる。

映像には映っていないが、この住宅地の向こう側に「西街区」と呼ばれる住宅地があり、住宅地を取り囲むようにして、国際村センターや総合研究大学院大学、研究機関、企業の研修所などが並ぶ。

映像が右にパンすると、東の端に宇宙ステーションのような塔が見える。国際村のランドマークでもある、横須賀市水道局の配水池だ。池といってもごらんのように山頂に立つ円形のタワーだが、国際村や秋谷地区に水を供給する。水をたたえたタンクの最上階にはイタリアンレストラン「ベラビスタ」がある。

これが、現在の湘南国際村の全容だ。

実は、この配水池(タワー)からさらに右にパンすると、2年前まで「湘南国際村BC地区」と名付けられていた、広大な土地が広がっている。

かつてゴルフ場だった土地で、現在開発済みのA地区の2倍近い広さがあり、ここにも住宅や学校・ホテル、国際交流施設、企業の研修所などが建設される予定だった。

10年以上も荒れ地のままで放置されたあと、開発者である三井不動産は結局BC地区の開発を断念。
この土地を神奈川県に譲渡し、緑を再生し回遊型の緑地公園とすることになった。

住民にとっては、人口増大による交通の整備や小学校の建設という当初の約束を反故にされてしまったわけだが、「開発」という名を借りて山を切り崩し新しい街をつくるという乱暴な時代はもう終わった。

新しくできる予定の緑地は「めぐりの森(仮称)」と名付けられている。

かつては大楠山につながる、豊かな自然が残された土地だったようだ。
知人の昆虫学者が「ここは関東では数少ない蝶の宝庫で、学生時代によく歩き回った所だよ」と話してくれたことがある。

自然の森からゴルフ場へ、そして湘南国際村開発の放棄を経て、再び森へ。
人間の欲望と自然観の変化に振り回されながらめぐってきた土地。まさに「めぐりの森」という名はその通りの名付けだ。

湘南国際村には、いままたブルドーザーやクレーンの音が響いている。
A地区に売れ残った企業研修用の土地を新たに住宅地として転用して売り出す準備が進められているのだ。
完成時には、新住民を迎えて、住宅地人口はいまの1,5倍近くになる。

10年の時差のある新住民とどう調和していくかも大きな課題だが、これまで神奈川県や三井不動産が作文した“21世紀の緑陰滞在型の国際交流拠点”という国際村の理念に依存してきた住民の意識にも「めぐり」が必要かもしれない。

足もとの自然や暮らしの文化を大切にしてはじめて、それぞれ抱える課題や文化の違うひととの交流ができる。

こうした国際村の変化を、数十年に渡って山の上から見下ろしてきた存在がいる。

国際村の南の森にある大きなタブの木。秋谷地区など国際村周辺の人たちが長く守ってきた鎮守の木だ。

a0003150_7493753.jpg


樹齢数百年のこの木にとって、わずか数十年の変化は取るに足りないものかもしれない。

「自然はめぐる。また平穏な時代が来る」

大きく手を広げた巨木がそう言ってくれているといいんだけど。
[PR]
by shonanvil | 2010-03-31 08:16 | じゃらん日記NEW
<< 「トラットリア ラ テスタドゥ... リバーサイド ピッツェリア「自... >>